私の履歴書③ 自動車セールス時代

才能のない私にはセールスしか無いと思っていた

 私にやれる仕事はセールスしか無いと思っていて、営業を学ぶべく、車のセールスにチャレンジした。その頃は今と違いお店にお客様が来るのではなく、此方が1軒1軒訪問して車を売り込む飛び込みセールスである。シャイな性格で個別訪問が出来ず、訪問報告書は1ページ20行あるのに、断られるのが怖くて1日2軒訪問するのがやっとだった。他の社員は電話帳などから平気で架空の訪問先を書いていたが、正直ものの私には其れも出来ない。8人入った同僚の中で何時もビリ欠、何時も最下位の成績しか挙げられなかった。
 1年経った頃、其処に出入りしていた保険代理店のセールスから、毎年更新と言うラッキーなシステムがある事を聞いた。一度契約したら毎年継続手数料が入って来るから生活が安定するだろうと思いAIU保険会社の門を叩いたのである。
だが、代理店は独立だったから契約して初めて収入になる訳で、契約が無い私は極貧で、それは40歳まで続いた。

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